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2012年 2月の日記です


☆…2012年 2月28日 (火).......伝統的制作法
七分通り仕上がった時点で、やっと気づいた。
リクエストがあった「惑星群の中をイバラードへ」、
8号サイズに描くべき所を6号で描いていた。



ので、あらためて8号に描き直したのが左。
右にある6号で時間をかけて構図や要素を煮詰めたので、
8号は滞りなく順調に描けた。

なるほどこれが、エスキースを作って確かめてから本制作、と言う
正統派の制作法だったのですね。
【井上直久】

..2012/02/28(Tue) 12:45 ..No(1208)


☆…2012年 2月25日 (土).......梅の熱海に、胸熱
知り合いが案内してくれるというので熱海のMOA美術館に行ってきました。
前評判からの予想以上に、勉強になりました。

もう入り口からヘンリー・ムーアの「王と王妃」、
ブールデルの巨大レリーフ「アポロンとミューズ」圧巻。
マイヨールの女性立像「春」がまたいい作品で・・・・
展示室に入るまでに、前菜が豪華すぎるでしょ、という感じで。

はじめに能楽堂を見せてもらったが、これがまた…



能+狂言の講演は年三回くらいですが、もしコンサート等なさるなら
お使いいただけますよ、と言われて頭がくらくらと。
残響がすごく良くて、良く響くのに長すぎず、会場は実にきっぱり美しく。

それはそれとしてあまり考えないようにして、目当ての一つ黄金の茶室へ。
秀吉がこれで正親町(おおぎまち)天皇に茶を献じようと、
無位無冠の千利休を昇殿させるために“居士”号を下賜までしてもらい、
宮中に運んだという三畳の茶室。組み立て式で運べるのです。



柱も壁も天井も金箔を貼り、茶道具は茶筅茶巾以外みな純金、
畳は真綿を詰めた猩々緋の毛氈で縁は金襴、障子も紅い紋紗に金の桟、
というと、成金趣味のように思いがちだが、この中に座ると
深沈として不思議に暖かい、と歴史小説家の津本陽氏が書いていた。

一度実見したいとずっと思っていたので、
これを使ってのお茶会はないのですかと押して聞いてみたが、
これまで、高松宮だったかやんごとない方のご臨席で
表、武者小路両千家の家元が使われただけとのこと。
床には秀頼八歳の字で「豊国大明神」の軸が掛けてありました。

2月展示の主役は尾形光琳筆の国宝「紅梅白梅図」。
この枝振りはどれも素晴らしいが気になっていたのは、
写真の青印、くの字型の枝。



筆で木の枝を描く場合多くは元から先へ描くが、この線は難しい。
今回寄ってまじまじと見たら、1〜2の如く短い枝から入って上へ登り
途中へ上から下りてきてつないでいる。――さもありなん、と納得。
大変な筆力が自在に刻まれた、言葉以前の作品。絶句。

しかしさらに驚いたのは、不学にして初めて見た「翰墨城」なる折り本。
書の名筆を集めて鑑定の資料とする“手鏡”との、これも国宝。
菅公、道風、行成、紀貫之…ため息の出るような手跡がずらずらと。
どれか一つ持って帰って良いと言われたら、これに決まり。
「紅梅白梅図」は大きすぎてうちでは広げられないし。

もう一つの国宝、野々村仁清の藤花を描いた茶壺を見ているところで
館内にチャイムが鳴ったので、ああ2時に熱海へ来てもう3時かと思ったら
4時の知らせで30分後には終了とのこと。まだ展示室の半分も見ていない。
噂の光琳屋敷はその後の予定だったけど、これでは全然無理。
いつものことだが、過ぎる時への読みが甘すぎた。

彫塑、建築、絵画、書、陶芸と見たわけだが、
今回は筆の力、特に書の線がインパクト強く、筆を持ちたい気持ちに。
先日奈良の、墨のフェスティバルといい、
何かそちらへの見えないものの示唆なのでしょうか?
【井上直久】

..2012/02/25(Sat) 23:31 ..No(1207)


☆…2012年 2月22日 (水).......以後気をつけます
水栽培のヒヤシンスが伸びすぎたからと
家人がアトリエ用にくれました。いい匂いです。



20年近く使っていた初代陶芸窯が修理できなくなったので、
一回り小さいこの子に交代しました。



外側がステンレスです。
今までのは塗装してあるとは言っても、使っていると錆びてきたので。
この場所はひどい雨の時は吹き込むし、まわりに鉢植えもあるので、
近所の窯元で見かけたこのタイプがいいかと・・・・

コントローラーも進化しています。
でもこうして見ると顔みたい。
びっくりしてるの?



そう思って見ると、ふたを開けたのも顔に見えてきて、
丸い目が愛らしい気がします。



きちんと据え付けてもらったのに、位置を直そうとして
ブロックの台から外れ、ゴトンと落としてしまいました(汗)。
そうか、それであんな顔に――
中は大丈夫だと思うけど・・・・大事に使わなければ。
【井上直久】


..2012/02/22(Wed) 18:55 ..No(1206)


☆…2012年 2月19日 (日).......横浜の皆さん! 奈良は三条の・・・・
久しぶりに奈良へ行ってきました。

やっぱりでかい、大仏さん・・・・一度作っておけば千年たっても
毎日陸続たる観光客で子々孫々まで賑わう。

そのあとの、私の楽しみはこれ。



奈良は三条、江戸末から続くという老舗「今西」。
まずは3年長いものは13年、昔ながらの製法で付け替えを繰り返し
着色、甘味料保存剤一切無しの酒粕に漬け込んだという、純正奈良漬け。

イヤこれは一口茄子だから小さいので、瓜や胡瓜は
普通の大きさ?です。色は御覧の通り黒いですが。



いつも面白いなと思うのは、これ下さいというお客さんにかならず、
「当店の奈良漬けは昔ながらの製法ですので、色も黒く
香りも違っておりますがよろしうございますか?」と
いちいち念を押すこと。
今日も私に聞いたあと、別の店員が次のお客さんにも聞いていた。
私はちゃんと大きな声で、イヤここの香りと味が目当てで、
近鉄奈良で帰るところ、足を伸ばしてとにかくここまで、と。

じっさい写真の通りに色は黒く、口に入れるとクワッと、
むせんばかりの酒の香りが立ち上る。
説明書には、切り立てすぐは味がきつく感じることがありますので
その時は酒粕から取り出して水で洗い、3〜5日冷蔵庫で冷やしてから、
とありますが、私は切り立てを食べます。

ここに書こうと思ったのでHPを確かめたら
『2012年2月16日(木)〜22日(水)まで、
横浜高島屋 味百選に出店いたします。』とのこと。

横浜の方、今なら新幹線代がおトク、ですよ。
【井上直久】

..2012/02/19(Sun) 19:54 ..No(1205)


☆…2012年 2月18日 (土).......五彩の水辺


鮮やかな純色を塗り重ねて、微妙な墨色にする“色彩遊び”第2弾。
今日やってきたんですが、奈良での講演、主催の主旨が「墨」だったので
30年ばかり前にやった試作のリバイバルをやってました。
明日からは通常営業?に戻ります。

..2012/02/18(Sat) 21:04 ..No(1204)


☆…2012年 2月14日 (火).......20年?ぶりの「五彩山水」


20年ぶりくらいで“五彩山水”を描いている。
これは『墨に五彩あり』――墨にはすべての色がある――の
逆を行った描き方で“鮮やかな色を使って墨色の絵を描く”という、
私が考案しました手法です。色彩遊びですね。



重ねた色が分かるように、周辺はわざと色をずらしてあります。

18日に奈良で『墨フェスティバル』と言う催しの一部として
一時間ほどの講演をすることになっているので、そこで披露しようと
描く課程を写真に撮っています。
久しぶりに面白く・・・・けっこう難しいです。

いまは水彩紙に描いていますが、前は和紙だったので
その違いもあるでしょうね。
【井上直久】

..2012/02/14(Tue) 11:45 ..No(1203)


☆…2012年 2月13日 (月).......久しぶりに大きな声で・・・・
名古屋三越では、11日と12日の2回、
地模様の中から心に響く形を探して絵を作る、
その最初の過程を描きながら説明しました。

オールスタンディングの一時間ほどでしたが、
2日とも画廊いっぱいの方々が大変熱心に見て下さり、
名古屋大にいるスロヴァキア人化学者の知人が、
サイエンスでもこういうものがやりたい、
と言ってくれたのが印象的でした。

写真なくてすみません、記念撮影は何度もしたんですが、
自分のカメラを出すおりが無く・・・・
あと、普段黙って仕事なのに、しゃべりすぎて声が・・・・
【井上直久】

..2012/02/13(Mon) 12:01 ..No(1202)


☆…2012年 2月10日 (金).......Strange but beautiful...
明日11日とあさって12日、絵の制作実演します。
名古屋三越の個展会場(6F特設会場/ラシック連絡通路手前)。
2時から3時まで。リクエストあればどうぞ、
――なんて言っていいのかな・・・・


いままで自分の絵を3DとかCGアニメとか実写の映画に
してみたらどうだろうかと、ときおり思っていたが、
昨日のムンク「叫び」で吹っ切れた。

ムンクはあんなのにしようとは思っていなかったろうし、
死後何十年もたっているし、まさかのピンクフロイド、
――でもあれは面白い。
触発する原画が描ければいいんだと思った。

「指輪物語」は、スケール感がよかっただけに、
カタキ役たちの醜さが残念だった。
醜悪な美しさというものもあると思うんだが。
――なら絵で描けよ、イノウエ君

いや、たんなる自問自答、
上の実演とは関係ありませんから・・・・
【井上直久】

..2012/02/10(Fri) 19:43 ..No(1201)


☆…2012年 2月 9日 (木).......虚空のスキャット
こちら

エライものを見てしまった、ムンクの「叫び」が動いている。

The Scream from Sebastian Cosor on Vimeo.



おまけにクリスマスバージョンまである。

The Scream_Winter Version from Sebastian Cosor on Vimeo.



しかも曲がピンクフロイドだ・・・・

【ィの上・ナヲヒサ】

..2012/02/09(Thu) 22:20 ..No(1200)


☆…2012年 2月 8日 (水).......元サンリオの西村さん
敬愛する知人の訃報です。

「詩とメルヘン」誌の編集としてお世話下さった西村俊昭さんが、
昨日亡くなられたと知らせがありました。
ニューヨークの個展ツアーでもご一緒し、
そのあとアイルランドに行かれると聞いて、お願いして
途中から無理に同行させてもらいました。



イニシュモア島の遺跡の前で。

翌年初めての海外写生一人旅、アイルランド紀行ができたのは、
まったくこの西村さんとの旅のおかげでした。

ダブリンのパプでギネスを手に



昨年末に、ご実家のある釧路の病院で療養中と聞き、
お見舞いに伺わねばと思いつつ出したメールにご返事が無く、
どうしようかと逡巡しているうちにこの知らせでした。

私のニューヨーク個展で、ホテルからギャラリーへ向かう西村さん




いつも穏やかに優しく心配りして下さいました。
ご冥福を心から祈ります。
【井上直久】

..2012/02/08(Wed) 21:52 ..No(1199)


☆…2012年 2月 6日 (月).......春の便り
名古屋三越展への作品を発送しました。



「帰郷麗日」――心斎橋大丸展で、制作実演した絵ですね。
不思議や奇妙のない、心のふるさとの絵にしてみました。

次はイバラードらしいのを。



「空の里」――最初の状態からだいぶ変わりました。って、描いてる者の
感慨だけかも知れませんが。




めずらしく船の絵です。「春の航路」。
これも実は元の絵から変遷を経てこうなったんですが、
覚えておられる方、あるでしょうか?

続きにまた後ほどアップします。
【井上直久】

..2012/02/07(Tue) 00:01 ..No(1198)


☆…2012年 2月 3日 (金).......知らない曲の位置観測


私にもこういう時がありました。
いや、この絵の子は女の子ですけど、それは別として。
何でも出来そうな気がしていろいろやってみたいんですが、
出てくるのは結局自分の心にあるモノだけ。

――これもめげゾウ、あれもめげゾウ・・・・
いえいえ、この子の場合は、ですよ。
画題は「若い魔法使い」左右33cm、
8日からの名古屋三越展に出します。

つまりはそういうこと、それでいいんですが。
でもやっぱりやってみないことにはねぇ・・・・
なんか似てますね、いま時の物理の、
“観測しようとするとそれが現象に影響を与えて真の位置は確定できない”
って言ったかな、あれと。

今日のネットラジオチャンネル、午前中はケルト音楽、
午後はビートルズとその周辺、
夕食後はディベッシュモードを聞いています。
ときおり知らない曲がかかるので新鮮。
【井上直久】

..2012/02/03(Fri) 23:11 ..No(1197)


☆…2012年 2月 2日 (木).......野球は9回から


絵の描き方で、僕のやり方が大方の人と違っているのは、
完成形を決めずに描き出すことではないかと思う。
描きながら作っていくのである。

だからアイデアが無いから取りかかれないと言うことは、無い。
と言うより常に、描き始める時にはどんな絵になるか分かっていない。
それで描いていって、最後までアイデアが出なかったらどうなの? と、
聞かれるかも知れないけど、僕は野球の試合みたいに思っている。

お芝居には台本、絵で言えば下書き、があるが野球にはない。
でも本気で取り組んだ試合には、たとえ草野球でもかならずドラマがある。
むしろ、決まりの構図――台本通りのお芝居――でと言われると、
僕には面白さが半減する。5割の楽しみになってしまう。

写生の場合は、自由に作る絵の七掛けくらいの楽しみかな。
モチーフによって、こんなの描けるかなぁ・・・・と言う時は面白くなる。
写真はそういうものの一つ。次回写生の候補ですね。
個展にお出でのある方にいただきました。
綺麗ですねぇ・・・・感謝してます。
【井上直久】

..2012/02/02(Thu) 20:55 ..No(1196)


☆…2012年 2月 2日 (木).......仕事のかたわら聞くのは・・・・
絵を描きながら――

先日までPCに入れたエンヤやケルティックウーマン系のを聞いていました。
一週間ほど前、気分変えたくて、久しぶりにデイペッシュモードを聴き、
2日ほど前からネットラジオのビートルズとその周辺専門局を聞いています。

これまではビンクフロイド、スパークス、ジミー・ソマーヴィルなど。
静かで幻想的なのと、パワフルで広がりのあるのと、
交互に聞きたくなるみたいです。

ナイトウィッシュと言うグループ、「スリーピング・サン」と言う曲だけが、
この両方の要素、神秘的で壮大、で気に入ってたんですが(他の曲は激しい)
その直後解散してしまったらしく・・・・残念です。
【井上直久】

..2012/02/02(Thu) 13:06 ..No(1195)


☆…2012年 2月 1日 (水).......両脳の戦い


個展前になると、描きながらいろいろ?思います。
もっと早くから描いておけばよかった、
早くから描いておけばよかった、
普段から描いておけばよかった、
もっと描いておけばよかった。
全然“いろいろ”じゃないな。

そしてこれを搬入したら、いつもやろうと思ってて出来ていない、
知らないところへ写生に行く
遠くへ写生に行く、
近くも写生する、
自分のアトリエや窓辺も写生する、
身近なものも写生する、
机の上の物だけでも写生する、
などをいろいろ?やろうと思うのですが、
なぜかろくに出来ないまま、
また気がつけば次の個展のリミットが近づいてきて焦る――

と言うことが、最近無くなりました。
描きたい絵を描きたいだけ描いて、無理せず出せる分だけ出して、
出せないのは手元に置いて、気のすむまで描いて、
あるがままに・・・・それでいいじゃないかって。
いわば悟りを開いた――わけないよね。

出せるなら一点でも多く出して、見てもらいたい。
この絵はまだ描き込めるかも知れないけれど、
着想とスケール感を見せたい、この雰囲気を見てほしい
(それに点数多い方がにぎやかだから)。
と言うことで、ぎりぎりまで未練でつい頑張って描き込んでしまう、
そういうのが私の治らない病気(パーソナリティーともいう)の
ようでしたが、今回は少し様子が違います。

F氏が、アートスペースにも○○点ありますし、会場は
前回と同じくらいですから、あと××点くらいでしょうか、
と言った数と、自分でも、前にやった時の会場の様子からしたら、
仕上がりそうなのが××点くらいあるからちょうどいいか、
と思った数がたまたまほぼ同じだったので――多少気持ちに余裕。
と言うだけのことなんですが・・・・

このゆとりある気持ちを持ち続けなくてはいけないな、と言う甘い声と、
そんなんゆうてるヒマあったら、カンバスに向かった方がいいんじゃない?
と、心配そうにささやく声と、二つの声が聞こえます。

40ン年も描いてたら少しは自分のペースが掴めてもいいはずなのにな、
と言う声もかすかにどこからか・・・・・・・・それは聞かないことにして、
2月8日からの名古屋三越展まで、もう少し仕上げに励みます。

初日8日か、なんだまだ一週間もあるじゃないか・・・・
――だからそれを言うなと!
【井上直久】


..2012/02/01(Wed) 17:26 ..No(1194)



tackynote by Tacky